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ドリーム小説 「ねえ、222?今日ヒマ?」

教室の自分の席で眉間にシワをよせて課題に取り組んでいると、
前に座っていた333が話しかけてきた。

333とは小学校からの長い付き合いになる。
進路の話になった時、特に志望校がなかった私は友人と同じ高校へと進学した。

「・・・この課題次第。何で?」

「ほら、222が見たがってた映画あったじゃない。
私、今日だったら時間あるから放課後にでもどうかと思ったんだけどねー。」

「っ!行きたい!!!」

「課題終わりそうなの?」

「・・・ううう・・・333様!!お願いします!手伝ってくださいませ!」

自力では到底終わりそうにない。
ぱんっ、と両手を合わせて頼み込むと友人はにやり、と含み笑いを浮かべた。

「・・・なーんか、今日って暑いわよねぇ。アイスとか、食べたくなっちゃったなー。」

「喜んで、驕らせていただきますとも!!」

「商談成立、ね。・・・後どれが残ってるのよ?」

「ええと、これなんだけど・・・」

と、333にまだ手を付けていない課題のプリントを渡す。
と、廊下からクラスメイトが声を掛けてきた。

111さん、先生が呼んでたよ?今すぐ職員室に来なさいだって。」

「はああ!?何で・・・今忙しいんだから用があるなら向こうが来ればいいのにぃ!」

そう愚痴ると、ぱこん、と333に頭を叩かれた。

「馬鹿者。相手は教師でしょーが。
ほらほら、残りはやっておいてあげるから、さっさと行ってらっしゃい。」

「行きたくなーいー・・・。」

重い足取りで私は職員室へと向かったのだった。